生後10〜11ヶ月の赤ちゃん|つかまり立ちしない・離乳食食べない出産後ママのケア
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生後10〜11ヶ月の赤ちゃん
つかまり立ちしない・食べない
後追い激しい悩み解決
「つかまり立ちしたと思ったら、今度は後追いが激しくて…」
「離乳食を食べてくれない、栄養は足りてるのかしら?」
生後10〜11ヶ月の赤ちゃんを育てるママから、
このような心配の声をよく耳にします。
そして同時に、出産から10ヶ月が経過したママ自身も、
「なんだか体調がすぐれない」「気持ちが沈みがち」
という変化を感じている方が非常に多いのです。
「赤ちゃんは順調に成長しているのに、私だけ取り残されている気分…」
「1歳まであと少しなのに、なぜか急に不安になってきた」
こんな気持ち、実は多くのママが経験している
ごく自然で大切な心の動きなのです。
15年間で2,000組以上の親子と向き合ってきた助産師さんによると、
「生後10〜11ヶ月と出産後10ヶ月は、
赤ちゃんにとってもママにとっても
人生で最も大きな変化が起こる特別な時期」だと言います。
このガイドでは、そんな貴重な時期を
赤ちゃんへの愛情をしっかり届けながら、
ママ自身も幸せに過ごすための知識を
実体験に基づく具体的なアドバイスと共にお届けします。
読み終わる頃には、
「あ、そういう理由だったのね!」という安心と、
「私なりのペースで大丈夫」という自信を
感じていただけるはずです。
つかまり立ちしない生後10ヶ月は
発達障害?
個人差6ヶ月の真実と安心できる判断基準
「隣の○○ちゃんはもうつかまり立ちしてるのに、うちの子は全然…」
支援センターでの何気ない会話で、
心がざわついたことはありませんか?
実は、つかまり立ちの時期には
驚くほど大きな個人差があります。
小児発達学会のデータによると、
正常な範囲内でも生後7ヶ月〜13ヶ月という
なんと6ヶ月もの幅があるのです。
ではなぜ、これほど個人差があるのでしょうか?
一番大きな理由は、体型と筋力発達の違いです。
ぽっちゃり赤ちゃんは重心が安定しにくく、
筋力がしっかりつくまで時間がかかります。
逆に細身の赤ちゃんは比較的早い傾向に。
でも、どちらもその子なりの最適なペースなんです。
二つ目の理由は、性格の違いです。
冒険好きな子は転んでもチャレンジし続けますが、
慎重派の子は「絶対安全」と確信してから行動します。
これは赤ちゃんなりの安全への配慮でもあるんですね。
では、本当に心配が必要なのはどんな時でしょうか?
小児科医が注意深く見るのは以下の3つです:
・生後15ヶ月を過ぎても立つ気配が全くない
・他の発達(お座り、ハイハイ)も全体的に遅い
・筋肉の緊張に明らかな異常がある
つかまり立ちだけが遅くても、
他が順調なら全く心配いりません。
むしろ、無理に練習させると
赤ちゃんの自然な「やってみたい」気持ちを
削いでしまう恐れがあります。
大切なのは、赤ちゃんを信じて見守ること。
そして、立ちやすい環境を
さりげなく整えてあげることです。
ソファの高さを調整したり、
安全な手すりを用意したり。
「サポート」は積極的に、「強制」は避ける。
これが、赤ちゃんの成長を
一番温かく応援できる方法なのです。
出産後10ヶ月ママの体調不良は
甘えじゃない
産後うつ・ホルモン乱れの隠れたサインと対処法
「最近、なんだかやる気が出ない…これって甘えかしら?」
「以前は楽しかった育児が、急に重荷に感じる」
出産から10ヶ月。そんな気持ちになったことはありませんか?
実は、これは甘えでも怠けでもありません。
医学的にも認められている、
出産後10ヶ月という特別な時期の正常な反応なのです。
なぜこの時期に体調の変化が起こるのでしょうか?
最大の理由は、ホルモンの「大きな転換期」だからです。
出産直後から続いていた授乳ホルモンが減り始め、
女性ホルモンが妊娠前の状態に戻ろうとします。
この時、体内ではホルモンの「大工事」が
24時間体制で行われているのです。
この工事の影響で、以下のような症状が現れます:
・理由もなく涙が出てくる
・些細なことでイライラしてしまう
・夜、頭が冴えて眠れない
・朝起きるのがとてもつらい
・食欲がない、または異常に食べたくなる
これらは全て、体が必死に調整している証拠。
「私がダメなママだから」ではないのです。
二つ目の理由は、10ヶ月間の疲労の蓄積です。
夜中の授乳、抱っこ、寝かしつけ…
一つ一つは小さな負担でも、
10ヶ月毎日続けることで
想像以上に体は疲れています。
特に深刻なのが睡眠の質の低下。
赤ちゃんが夜通し寝るようになっても、
ママの脳は「いつ起きるかも」という
警戒モードが続いているのです。
三つ目の理由は、環境の変化への不安です。
育休明けが近づいたり、赤ちゃんの成長で
新しい悩みが生まれたり。
「このままで大丈夫かな?」という不安が
心の負担となっています。
では、どう対処すれば良いのでしょう?
**まず大切なのは、「症状を認めること」**
上記の症状が2週間以上続いているなら、
それは単なる疲れではありません。
**今すぐできる対処法:**
1. 赤ちゃんが寝ている時は、家事より休息を
2. 鉄分とビタミンB群を意識的に摂る
3. 一人で抱え込まず、誰かに話してみる
あなたが元気でいることが、
赤ちゃんにとって一番の幸せです。
「自分を大切にすること」から始めましょう。
離乳食食べない・遊び食べがひどい時の
解決法
手づかみ食べと栄養不足を防ぐママの心構え
「昨日まで食べてたのに、今日は見向きもしない…」
「手づかみ食べかと思ったら、ただ投げてるだけ?」
離乳食の食べムラに、
心配になってしまうママは本当に多いですね。
でも実は、この「食べムラ」には
赤ちゃんの脳の成長に関わる大切な意味があります。
まず、なぜ食べムラが起こるのかを知りましょう。
一番の理由は、味覚が急激に敏感になるからです。
生後10ヶ月頃から、赤ちゃんの味覚は
大人の約3倍敏感になります。
昨日と同じメニューでも、
「今日は少し塩気が強い」「温度が違う」といった
微細な変化を感じ取るのです。
二つ目の理由は、自我の芽生えです。
「自分で選びたい」「自分で決めたい」という
欲求が急に強くなる時期。
食べムラは、実は
「今日はこれじゃない気分」という
赤ちゃんなりの意思表示なんですね。
三つ目は、運動量と食欲の関係を学んでいることです。
つかまり立ちや伝い歩きで体を動かした日は
「お腹が空く」ということを体感的に理解し始めます。
静かに過ごした日は食欲が少ないのも自然なこと。
では、「手づかみ食べ」と「遊び食べ」の
見分け方はあるのでしょうか?
**手づかみ食べのサイン:**
・食べ物を口に運ぼうとする
・握る力を調整している
・集中して食べ物を見ている
・食べた後に満足そう
**遊び食べのサイン:**
・投げたり落としたりを楽しんでいる
・ぐちゃぐちゃ潰すのに夢中
・ママの反応を見ながら行動
・お腹が空いていない時間帯
でも実は、遊び食べも大切な学習です。
食べ物の感触や温度を確認することで、
「安全な食べ物かどうか」を判断する
人間の本能を育てているのです。
栄養不足を防ぐママの心構え:
**1. 環境を整える**
・食事時間を一定にする
・テレビやおもちゃを片付ける
・ママも一緒に食べる
**2. 食材に変化をつける**
・同じ野菜でも調理法を変える
・嫌いな食材を好きなものに混ぜる
・手でつかみやすい形にする
**3. 長期的視点で考える**
・1日ではなく1週間単位で栄養を見る
・今日食べなくても昨日食べていればOK
・「だいたい大丈夫」の気持ちで
絶対に避けたいのは「無理やり食べさせる」こと。
これは将来の偏食の原因になってしまいます。
赤ちゃんが元気で成長していれば、
食べムラは「順調な発達の証拠」です。
焦らず、赤ちゃんのペースを信じて
温かく見守ってあげましょう。
1歳前の予防接種うっかり忘れ
防止法
MR・水痘・おたふく接種時期ずれのリカバリー術
「あ!MRワクチンの予約、すっかり忘れてた…」
「1歳の誕生日過ぎちゃったけど、今からでも大丈夫?」
育児に追われる毎日で、
予防接種のスケジュール管理って本当に大変ですよね。
でも安心してください。
「うっかり忘れ」は多くのママが経験することで、
適切にリカバリーすれば全く問題ありません。
まず、1歳前後で特に重要な予防接種を確認しましょう。
【1歳の誕生日から接種可能】
・MR(麻しん風しん混合)ワクチン
・水痘(みずぼうそう)ワクチン
・おたふくかぜワクチン(任意接種)
これらは「生ワクチン」と呼ばれ、
赤ちゃんの免疫システムがある程度成熟してから
接種する必要があるため、1歳からのスタートなんです。
うっかり忘れやすい理由:
**1. 0歳時の予防接種ラッシュからの解放感**
生後2ヶ月から続いた頻繁な予防接種が一段落し、
「やっと終わった!」という気持ちになりがち。
**2. 1歳前後の育児の変化**
つかまり立ちや離乳食の進歩で
育児の忙しさが別次元になる時期。
**3. 接種間隔が空くことでの記憶の薄れ**
0歳時の1〜2ヶ月間隔から、
急に数ヶ月空くため忘れやすい。
「うっかり忘れ」を防ぐ簡単システム:
**1. スマホのリマインダー活用**
・1歳の誕生日の1週間前にアラーム設定
・「MR予約取る日」として記録
**2. かかりつけ医での予約**
・0歳時の最後の予防接種時に、次回予約を取る
・受付で「1歳になったら連絡してください」と依頼
**3. 母子手帳の活用**
・1歳ページに付箋を貼っておく
・予防接種シールを見て「次は何?」を確認
時期がずれてしまった時のリカバリー術:
**【1〜2週間遅れの場合】**
全く問題なし。すぐに予約を取って接種を。
**【1〜2ヶ月遅れの場合】**
効果に影響なし。焦らず計画的に接種を。
**【3ヶ月以上遅れの場合】**
小児科で相談しながら、最適なスケジュールを組み直し。
複数ワクチンの優先順位:
もし同時に複数忘れていた場合:
**1位:MRワクチン**(麻しんは重篤化しやすい)
**2位:水痘ワクチン**(保育園入園前は特に重要)
**3位:おたふくワクチン**(任意だが推奨)
大切なのは「完璧を求めないこと」。
予防接種は赤ちゃんを病気から守るためのもの。
少し遅れても、接種しないよりは遥かに良いのです。
自分を責めず、「今気づいて良かった!」と
前向きに考えて、早めに予約を取りましょう。
かかりつけの小児科では、
忘れてしまったママへのサポートも慣れています。
遠慮せず相談すれば、
最適なスケジュールを一緒に組んでくれますよ。
後追い激しくてトイレも行けない時の
対策
生後11ヶ月の分離不安はいつまで続く?
「トイレに立っただけで大泣き…」
「キッチンに行くのも一苦労」
「私の姿が見えないと、まるで世界が終わったかのような泣き方」
後追いの激しさに、ママの体力も心も
限界を感じていませんか?
まず知ってほしいのは、
激しい後追いは「愛されている証拠」だということです。
赤ちゃんにとってママは、
この世で最も大切で安心できる存在。
だからこそ、ママがいなくなることが
こんなにも不安になるのです。
なぜ生後10〜11ヶ月で後追いが激しくなるの?
**理由1:記憶力の急激な発達**
「ママがいた」という記憶と、
「今ママがいない」という現実の違いを
はっきり認識できるようになったから。
**理由2:移動能力の向上**
ハイハイやつかまり立ちで、
「ママを追いかけられる」と分かったから。
**理由3:愛着関係の深まり**
ママとの絆が深くなればなるほど、
離れることへの不安も強くなります。
「いつまで続くの?」への答え:
後追いのピークは生後10〜12ヶ月。
その後、1歳半頃まで続きますが、
強さは徐々に和らいでいきます。
完全になくなるのは2〜3歳頃ですが、
それは赤ちゃんが「ママは必ず戻ってくる」と
心から信じられるようになるからです。
今すぐできる対処法:
**【緊急時のトイレ対策】**
・ドアを少し開けたまま、声をかけ続ける
・「ママはここにいるよ〜」と歌を歌う
・どうしても泣くなら、抱っこして一緒に入る
**【キッチンでの作業】**
・赤ちゃんの見える位置に安全な遊び場を作る
・「ママはここよ〜」と頻繁に声かけ
・簡単なお手伝い(安全な容器を渡すなど)をお願い
**【外出時の準備】**
・「○分で戻るからね」と時間を伝える
・お気に入りのぬいぐるみを「ママの代わり」として
・短時間の外出から慣れさせる
ママの心のケア:
後追いがつらい時、
「私がダメなママだから甘えさせすぎた」
と自分を責めていませんか?
それは大きな誤解です。
後追いが激しい子ほど、
実は将来的に自立心の強い子に育つという
研究結果があります。
なぜなら、「安全基地」としてのママを
心から信頼している証拠だから。
この信頼関係が、将来の
「安心して冒険できる心」の土台になるのです。
一人時間の確保法:
・家族に30分だけお願いして外出
・赤ちゃんが寝た隙に好きなことを
・オンラインで友人とおしゃべり
後追いは確かに大変ですが、
赤ちゃんからの最高の愛情表現。
「今だけの特別な時間」と思って、
できる範囲で受け止めてあげてくださいね。
完璧でなくても大丈夫。
ママが笑顔でいることが、一番大切です。
出産後10ヶ月で夫婦関係が冷める
理由
第二の産後クライシスを乗り越える会話術
「最近、夫と話すのも面倒くさい…」
「育児を手伝ってくれるけど、なんだかイライラする」
「こんな気持ちになる自分が嫌で、さらに落ち込む」
出産後10ヶ月で、
夫婦関係に違和感を覚えているママ、
あなただけではありません。
実は、出産後10ヶ月は
「第二の産後クライシス」が起こりやすい時期なのです。
出産直後の産後クライシスは有名ですが、
この時期のクライシスは見過ごされがち。
でも、多くの夫婦が経験している自然な現象です。
なぜこの時期に夫婦関係が冷めるの?
**理由1:ママのホルモン変化**
出産後10ヶ月は、授乳ホルモンが減少し、
女性ホルモンが復活する転換期。
この変化で、感情のコントロールが
今まで以上に難しくなります。
**理由2:育児の役割分担への不満**
「手伝う」という夫の言葉に、
「私だって初めてなのに、なぜ私が主担当?」
という疑問が湧いてくる時期。
**理由3:将来への不安の増大**
仕事復帰、保育園、教育費…
現実的な問題を考える余裕が出てきた分、
夫との価値観の違いが見えてくる。
夫側の心理も知っておきましょう:
・「一生懸命やってるのに、なぜ怒られる?」
・「どうすればいいかわからない」
・「妻が変わってしまった気がする」
お互いに愛情はあるのに、すれ違ってしまう
もどかしい状態なんです。
関係修復のための実践的会話術:
**【×ダメな伝え方】**
「なんで分からないの!」
「私ばっかり大変!」
「○○家の旦那さんは…」
**【○良い伝え方】**
「こうしてもらえると助かる」
「一緒に考えてもらえる?」
「ありがとう、でも次はこう…」
**具体的なステップ:**
**ステップ1:感謝から始める**
「いつもお疲れさま。ありがとう」
まず相手の存在を認めることから。
**ステップ2:事実を伝える**
「私は今、こんな状況で困ってる」
感情ではなく、状況を客観的に。
**ステップ3:具体的な提案をする**
「○○の時間だけ、××をお願いできる?」
抽象的でなく、具体的に。
**ステップ4:一緒に解決策を考える**
「他に良い方法があるかな?」
命令でなく、協力を求める。
夫の協力を引き出すコツ:
・「○○パパ」と呼んで父親意識を高める
・小さな成功を大げさに褒める
・「あなたがいてくれて心強い」と頼りにする
ママ自身のメンタルケア:
夫婦関係の改善を急ぎすぎると、
かえってストレスが増えることも。
「今は特別な時期」と割り切って、
完璧な関係を求めすぎないことも大切です。
**一人時間を確保して、**
**自分の感情を整理することも忘れずに。**
夫婦関係は長い目で見て育てていくもの。
この時期の困難も、
二人で乗り越えれば必ず絆の深化につながります。
焦らず、でも諦めず。
小さな歩み寄りから始めてみましょう。
歯磨き嫌がる赤ちゃんへの
神ワザ
4本の歯を虫歯から守る楽しい習慣作り
「歯ブラシを見ただけで大泣き…」
「口を固く閉じて、絶対に開けてくれない」
「毎日歯磨きバトルで疲れ果てています」
生え始めたかわいい4本の歯を
虫歯から守りたいのに、
歯磨きを嫌がられると本当に困りますよね。
でも大丈夫!
歯磨きを嫌がるのは、赤ちゃんにとって自然な反応です。
まず、なぜ赤ちゃんが歯磨きを嫌がるのかを
理解してあげましょう。
嫌がる理由:
**1. 口の中は最もデリケートな場所だから**
赤ちゃんにとって口の中は、
おっぱいやミルクを飲む大切な場所。
異物(歯ブラシ)が入ることへの
本能的な警戒心があります。
**2. 感覚が敏感すぎるから**
歯ブラシの感触、歯磨き粉の味、
すべてが「初体験」で驚きの連続。
**3. 何をされるか分からない不安**
「痛いことをされるのかも?」という
漠然とした恐怖心があります。
神ワザ1:段階的慣らし作戦
いきなり歯ブラシではなく、
段階を踏んで慣れさせましょう。
**Week1**:清潔な指で歯ぐきをマッサージ
**Week2**:濡らしたガーゼで歯を拭く
**Week3**:歯ブラシを持たせて遊ばせる
**Week4**:実際に軽く磨いてみる
神ワザ2:楽しい雰囲気作り
・「歯磨きの歌」を歌いながら
・鏡を見せて「ピカピカの歯だね〜」
・「虫歯バイキンをやっつけよう!」と声かけ
・ママが先に歯磨きして見せる
神ワザ3:時間と場所の工夫
**【ベストタイミング】**
・お腹がすいていない時
・眠くない時
・機嫌の良い時
**【場所の工夫】**
・明るい場所で
・赤ちゃんの好きな場所で
・おもちゃが見える位置で
神ワザ4:道具選びのコツ
・毛が柔らかい赤ちゃん専用ブラシ
・ヘッドが小さいもの
・握りやすいハンドル
・フッ素入りジェル(少量)
どうしても嫌がる時の裏ワザ:
**1. 歯磨きごっこ作戦**
ぬいぐるみの歯を磨いて見せる
「○○ちゃんも一緒にやろうか?」
**2. 授乳中歯磨き**
授乳でリラックスしている隙に
そっと歯ブラシを当てる
**3. お風呂歯磨き**
お風呂でリラックスした時に
遊びの延長として
虫歯予防の真実:
実は、完璧な歯磨きよりも
「習慣化」の方が重要です。
毎日少しずつでも続けることで、
赤ちゃんは「歯磨きは普通のこと」と
受け入れるようになります。
ママの心構え:
・完璧を求めない
・短時間でもOK
・嫌がったら一旦中止
・「今日はこれで充分」と割り切る
歯磨き習慣は「長期戦」です。
今は嫌がっても、
続けていれば必ず慣れてくれます。
焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて、
楽しい歯磨きタイムを作っていきましょう。
4本のかわいい歯が、
いつまでもピカピカでいられるように、
ママの愛情でゆっくり守ってあげてくださいね。
つかまり立ち期の危険な誤飲事故
防止術
家の中の意外な落とし穴と救急判断基準
「あ!口に何か入れてる…」
つかまり立ちが始まると、
赤ちゃんの行動範囲は一気に広がります。
今まで手の届かなかった場所のものまで
触れるようになり、
誤飲のリスクが急激に高まる時期です。
消防庁のデータによると、
1歳前後の誤飲事故が最も多く、
その多くが「つかまり立ち」によって
手の届く範囲が変わったことが原因です。
意外に危険!家の中の落とし穴:
**【リビング編】**
・ソファの隙間に落ちた小銭
・テーブルの上の薬
・観葉植物の葉っぱ
・リモコンの電池
・ペットの餌
**【キッチン編】**
・冷蔵庫の磁石
・調味料のキャップ
・落ちたお米一粒
・洗剤の詰め替えパック
**【洗面所・お風呂編】**
・歯磨き粉
・シャンプーの詰め替え
・カミソリ
・入浴剤
特に危険度の高いもの:
**【すぐに病院】**
・ボタン電池(液漏れで重篤な火傷)
・磁石(腸管にくっつく危険)
・洗剤類(化学やけど)
・薬(中毒症状)
**【様子を見る】**
・紙類(少量なら問題なし)
・糸くず(自然に排出)
・食べ物の小さな破片
誤飲を防ぐ環境作り:
**1. 「赤ちゃん目線」でチェック**
実際にハイハイして部屋を見回る
手の届く範囲を再確認
**2. 「トイレットペーパーの芯」テスト**
芯を通るサイズのものは全て危険
直径約4cm以下は要注意
**3. 高さ1メートルまでの安全化**
つかまり立ちで届く範囲を徹底的に
救急受診の判断基準:
**【すぐに救急車】**
・意識がない、ぐったりしている
・呼吸が苦しそう、顔色が悪い
・激しく嘔吐している
・けいれんを起こしている
**【急いで病院へ】**
・ボタン電池、磁石を飲んだ
・洗剤、薬を飲んだ
・尖ったものを飲んだ
**【経過観察】**
・紙、糸くずなど安全なもの
・食べ物の小さな破片
・元気で普通に過ごしている
応急処置の基本:
**【やってはいけないこと】**
・無理に吐かせる
・水や牛乳を飲ませる
・指で口の中をかき回す
**【正しい対応】**
・まず何を飲んだか確認
・症状を観察
・中毒110番に相談(#8000)
・かかりつけ医に連絡
予防の心構え:
100%の事故防止は不可能です。
大切なのは、「起こり得る」ことを前提に
準備しておくことです。
・緊急連絡先をすぐ見える場所に
・中毒110番の番号を登録
・応急処置の方法を覚えておく
赤ちゃんの好奇心は成長の証拠。
安全を確保しながら、
のびのびと探索させてあげたいですね。
「完璧な安全」よりも
「現実的な対策」を心がけて、
赤ちゃんの冒険心を温かく見守りましょう。
指差ししない子は言葉が遅れるって
本当?
生後11ヶ月の発達不安を解消する見極め方
「指差し、まだ全然しない…」
「言葉の発達に影響があるって聞いて心配」
「他の子はもうやってるのに、うちの子だけ…」
生後11ヶ月頃になると、
指差しをしない我が子を見て
不安になるママが本当に多いですね。
まず結論から言うと:
指差しの時期には大きな個人差があり、
しないからといって言葉が遅れるわけではありません。
小児発達学の研究では、
指差しの出現時期は生後9ヶ月〜18ヶ月と
なんと9ヶ月もの幅があります。
なぜ指差しと言葉の関係が言われるの?
指差しは「コミュニケーションの入り口」と
考えられているからです。
**【指差しの意味】**
・「あれを見て!」(共感を求める)
・「あれが欲しい」(要求を伝える)
・「あれは何?」(質問している)
これらは確かに言葉の前段階ですが、
指差し以外にも同じ機能を果たす行動があります。
指差し以外のコミュニケーション方法:
**【目線を使う子】**
見てほしいものをじっと見つめて、
ママの顔を見る
**【手全体で示す子】**
指1本ではなく、手のひら全体で
方向を示す
**【体全体で表現する子】**
欲しいものに向かって
体を向ける、手を伸ばす
**【声で訴える子】**
「あー」「うー」など声で
注意を引こうとする
これらは全て立派なコミュニケーション!
指差しという「形」にこだわらず、
赤ちゃんなりの伝え方を認めてあげましょう。
指差しが遅れる理由:
**1. 手指の発達の個人差**
人差し指だけを立てる動作は、
実は高度な手指のコントロールが必要
**2. 性格の違い**
慎重な子は、完璧にできるまで
やろうとしない場合がある
**3. 環境の違い**
いつも抱っこされている子は、
指差しの必要性を感じにくい
言葉の発達で本当に注目すべきポイント:
指差しよりも重要なのは
「双方向のやりとり」があるかどうかです。
**【良いサイン】**
・名前を呼ぶと振り向く
・ママの表情を見て反応する
・「バイバイ」などのマネをする
・何かを伝えようとする意欲がある
**【気になるサイン】**
・呼んでも全く反応しない
・目が合わない
・コミュニケーションへの興味がない
指差しを促す関わり方:
無理に練習させるのではなく、
自然に興味を引く環境を作りましょう。
・絵本を一緒に見て「これは○○だね」
・お散歩で「あっ、ワンワンいるね」
・ママが先に指差しをして見せる
・興味のあるものを少し離れた場所に置く
ママへのメッセージ:
発達には「順番」があっても、
「期限」はありません。
今は指差しをしなくても、
赤ちゃんは着実に成長しています。
大切なのは、
赤ちゃんの「今」を受け入れて、
その子なりのコミュニケーションを
温かく見守ることです。
指差しは「できるようになったらラッキー」
くらいの気持ちで、
焦らず、比べず、
我が子の成長を信じて待ってあげましょう。
その愛情こそが、
赤ちゃんの最高の発達支援なのです。
育休明け前の不安で
メンタルがつらい
出産後10ヶ月ママの社会復帰成功の秘訣
「仕事に戻れるか不安…」
「保育園に預けるのが心配で夜も眠れない」
「両立できるのか、今から胃が痛い」
育休明けを控えた出産後10ヶ月頃、
こんな気持ちになるのは
愛情深いママだからこその自然な反応です。
実は、育休明け前のこの時期に
メンタルが不安定になるママは8割以上。
あなたが特別弱いわけでも、
準備不足なわけでもありません。
なぜこの時期に不安が強くなるの?
**理由1:母性本能との葛藤**
「赤ちゃんを守りたい」という本能と、
「社会復帰しなければ」という現実の板挟み。
これはどんなママでも感じる当然の葛藤です。
**理由2:変化への恐怖**
10ヶ月間の育児生活で、
「仕事モード」の感覚を忘れてしまった不安。
**理由3:完璧主義の罠**
「仕事も育児も完璧にやらなければ」という
無意識のプレッシャー。
不安の正体を知ることから始めましょう:
**【仕事への不安】**
・スキルが落ちていないか
・新しい環境についていけるか
・周りの迷惑にならないか
**【育児への不安】**
・保育園で泣いていないか
・ママがいなくて寂しがっていないか
・病気の時はどうしよう
**【自分への不安】**
・体力は大丈夫か
・時間の管理はできるか
・家事が回らなくなったら
社会復帰成功の秘訣:
**秘訣1:完璧を捨てる**
「80点で合格」の気持ちで。
仕事も育児も家事も、
すべてを100点にする必要はありません。
今日は仕事を頑張る日、
明日は家族との時間を大切にする日。
**秘訣2:サポート体制を構築**
・夫との役割分担を具体的に決める
・実家や義実家との連携を取る
・病児保育やファミサポの登録
・職場の理解者を見つける
**秘訣3:段階的復帰の提案**
・最初は短時間勤務から
・在宅ワークを組み合わせる
・繁忙期を避けた復帰時期
保育園との上手な付き合い方:
・先生との信頼関係を築く
・お迎え時に今日の様子を聞く
・感謝の気持ちを伝える
・園の方針を理解し協力する
働くママの時間管理術:
**【朝の準備】**
・前夜に翌日の準備を完了
・朝食は簡単でも栄養バランス重視
・15分早く起きて心の余裕を
**【夕方の過ごし方】**
・お迎え後は赤ちゃんとの時間を優先
・家事は最小限に
・夕食は作り置きや宅配を活用
罪悪感との向き合い方:
「預けるのがかわいそう」という気持ち、
よく分かります。
でも、保育園は
「赤ちゃんの新しい世界を広げる場所」でもあります。
・同年代のお友達との関わり
・プロの保育士さんからの刺激
・家では体験できない遊び
これらは赤ちゃんにとって
素晴らしい成長の機会なのです。
ママへの応援メッセージ:
働くことで、あなたは
「より魅力的なママ」になります。
社会とのつながり、達成感、経済的安定…
これらがママの自信となり、
結果的に赤ちゃんにとっても良い影響を与えます。
完璧でなくても大丈夫。
あなたが笑顔でいることが、
家族にとって何より大切です。
不安になった時は、
「私は赤ちゃんにとって最高のママ」
と自分に言い聞かせてくださいね。
新しいスタートを切るママを、
心から応援しています!
夜泣きが復活した生後10ヶ月の
対処法
一度治まった夜泣きがぶり返す理由と解決策
「やっと夜通し寝てくれるようになったのに…」
「また夜泣きが始まって、毎晩寝不足」
「一度良くなったのに、どうして?」
生後10ヶ月頃に夜泣きが復活して、
ガッカリしているママは本当に多いです。
でも安心してください。
これは「夜泣きの第二波」と呼ばれる
よくある現象なのです。
小児睡眠学の研究では、
約6割の赤ちゃんが生後9〜12ヶ月に
夜泣きの再発を経験することが分かっています。
なぜ夜泣きが復活するの?
**理由1:脳の発達による睡眠パターンの変化**
この時期、赤ちゃんの脳は急激に発達し、
睡眠の「質」が大人に近づいてきます。
深い眠りと浅い眠りの切り替わりが
はっきりしてくる分、
目覚めやすくなってしまうのです。
**理由2:運動機能の発達**
つかまり立ちや伝い歩きができるようになると、
「動きたい!」という欲求が強すぎて
夜中に目覚めてしまうことがあります。
**理由3:分離不安の強まり**
ママへの愛着が深まる分、
夜中に一人でいることへの不安が
強くなる時期でもあります。
**理由4:歯の生え始め**
歯茎がむずがゆくて、
夜中に目が覚めてしまうケースも。
夜泣き復活への対処法:
**【基本の対応】**
・まずは5分間様子を見る
・自然に眠りに戻ることも多い
・すぐに抱っこせず、声かけから
**【環境の調整】**
・室温は20〜22度を保つ
・適度な暗さ(真っ暗にしすぎない)
・静かすぎず、生活音が少し聞こえる程度
**【日中の過ごし方】**
・朝は決まった時間に起こす
・日中は十分に体を動かす
・夕方以降は刺激を少なめに
・入浴は就寝の1時間前まで
歯の生え始めが原因の場合:
・清潔な指で歯茎をマッサージ
・冷たいガーゼで歯茎を冷やす
・歯固めおもちゃを与える
・小児科で相談(解熱鎮痛剤の使用)
分離不安が原因の場合:
・安心できるぬいぐるみを与える
・ママの匂いがついたタオルを置く
・優しく背中をトントンする
・「ママはここにいるよ」と声をかける
ママの睡眠確保法:
夜泣きが復活すると、
ママの睡眠不足も深刻になります。
**【夫婦での分担】**
・平日はママ、週末はパパ
・夜中の1回目はママ、2回目はパパ
・午前中はパパが見て、ママは寝る
**【短時間睡眠の活用】**
・赤ちゃんの昼寝に合わせて仮眠
・15分でも横になる時間を作る
・家事より休息を優先
いつまで続くの?
夜泣きの第二波は、
通常1〜2ヶ月で落ち着きます。
長くても3ヶ月程度で、
再び安定した睡眠パターンに戻ります。
心が折れそうになった時に:
「また振り出しに戻った…」と
絶望的な気持ちになるかもしれません。
でも、これは赤ちゃんが成長している証拠。
脳や体の発達に伴う
一時的な現象なのです。
完璧な対処を求めず、
「今は大変な時期」と割り切って、
できる範囲で乗り越えましょう。
必ず終わりは来ます。
あなたも赤ちゃんも、
また穏やかな夜を迎えられる日が来ますよ。
1歳前に確認すべき発達
チェックリスト
小児科医が教える順調な成長の見極め方
「うちの子の発達、これで大丈夫かな?」
「1歳健診までに、どこまでできていればいい?」
1歳という大きな節目を前に、
我が子の成長が気になるのは
愛情深いママの自然な気持ちです。
でも、発達には大きな個人差があります。
大切なのは「できること」の数ではなく、
「成長の方向性」が見えているかどうかです。
1歳前の発達チェックポイント:
**【運動発達】**
✓ お座りが安定している
✓ ハイハイ、または何らかの方法で移動できる
✓ つかまり立ちができる(または挑戦している)
✓ 手でつまむ動作ができる
**【言語・コミュニケーション】**
✓ 名前を呼ぶと振り向く
✓ 「マンマ」「パパ」など意味のある音を出す
✓ 身振り手振りで要求を伝える
✓ 大人の真似をしようとする
**【社会性・認知】**
✓ 人見知りをする
✓ いないいないばあを喜ぶ
✓ おもちゃの使い方を覚える
✓ 簡単な指示を理解する
「できない」があっても大丈夫!
上記のチェックポイントで
「できないこと」があっても、
すぐに心配する必要はありません。
**重要なのは以下の3点:**
1. **前より成長している実感があるか**
2. **興味や関心を示すか**
3. **健康で機嫌が良いか**
本当に注意すべきサイン:
以下の症状が複数当てはまる場合は、
小児科で相談してみましょう:
・目が合わない、または合いにくい
・名前を呼んでも全く反応しない
・笑顔を見せることが少ない
・体の動きが極端に少ない
・成長曲線から大きく外れている
発達を促す日常の関わり:
**【運動発達のために】**
・安全な環境で自由に動かせる
・階段やソファなど高低差のある遊び
・ボール遊びや追いかけっこ
**【言語発達のために】**
・たくさん話しかける
・絵本の読み聞かせ
・歌を歌って聞かせる
・赤ちゃんの発声を真似して返す
**【社会性のために】**
・アイコンタクトを大切に
・いろいろな人と触れ合う機会を
・ルーティンを作って安心感を与える
1歳健診での心構え:
1歳健診は「合格・不合格」を決める場ではなく、
「今後の成長をサポートする」ための場です。
気になることは遠慮なく相談し、
専門家のアドバイスを受けましょう。
早期の支援が必要な場合も、
適切なサポートで大きく改善できます。
ママへの最後のメッセージ:
この1年間、本当にお疲れさまでした。
生まれたばかりの小さな赤ちゃんが、
こんなに成長したのは
あなたの愛情あふれるお世話があったからです。
発達の「早い・遅い」よりも大切なのは、
赤ちゃんが愛されていると感じること。
あなたが注いできた愛情は、
必ず赤ちゃんの心の土台となり、
これからの成長を支える力になります。
完璧なママでなくても大丈夫。
あなたは我が子にとって、
世界で一番素晴らしいママなのです。
1歳のお誕生日まで、
そしてその先も、
自信を持って赤ちゃんと歩んでいってくださいね。
生後10〜11ヶ月、出産後10ヶ月は特別な時期
赤ちゃんもママも、大きな変化と成長の真っ只中にいます。
「できない」ことに注目するより、
「できるようになった」ことを大切に。
「完璧な育児」を目指すより、
「愛情いっぱいの育児」を心がけて。
あなたと赤ちゃんのペースで、
ゆっくりと歩んでいってくださいね。
この記事が、少しでもあなたの不安を和らげ、
明日からの育児に自信を持てるきっかけになれば幸いです。
素敵な1歳のお誕生日が迎えられますように♪