春の光が差し込む朝。
静かなリビングに、凛とした佇まいの兜が飾られています。
黒に銀を効かせたその姿は、
派手さではなく“気高さ”を湛え、
どこまでも誠実に生きた上杉謙信の志を感じさせます。
三日月型の前立ては、夜空に差す光のようにやわらかく、
でも、その形の奥には「正しき道を照らす強さ」が宿っています。
この兜を通して、
子どもに“まっすぐでいることの尊さ”を
さりげなく伝えていけたらと願うのです。
屏風には、薄墨と薄グレーの布を貼り分けた左右非対称のデザイン。
そこに生けられた植物が四季を映し出し、
兜の静けさと相まって、まるで一枚の絵画のよう。
おしゃれな空間にも溶け込み、
暮らしの一部として節句を楽しめます。
矢飾りは、勇気を授ける象徴として。
その一本一本にも想いを込めて、
「守る」「進む」「貫く」ことの大切さを、
子どもの心にそっと刻んでくれるでしょう。
その成長のそばに、毎年飾り続けたくなる存在です。
上杉謙信のように、
静かで揺るぎない心を育てたい。
この兜は、そんなご家族の願いを
かたちにしてくれる節句飾りです。
そして、未来へつながる「家族の記憶」として残っていきます。