鹿角の脇立てが象徴的なこの兜は、
戦国武将・真田幸村の勇敢な生き様を現代に伝えるコンパクトな逸品。
赤小札に紺糸威をあしらい、鋭く立ち上がる二本の角が、
力強さと信念を宿す象徴として凛と佇んでいます。
飾り台は重厚感のある天然木を使用、
金の装飾の櫃が華やかさを添えながら、
芯の通った存在感で空間を引き締めます。
背後の屏風には、大刀と小刀が力強く描かれ、
真田家の武勇と精神を象徴する演出が光ります。
中央に飾られた真紅の兜は、
決して派手なだけではない、
武士の誇りと美意識が息づく造形美。
繊細な仕立ては、ひとつひとつ丁寧に施され、
その佇まいは時を越えて家族の誇りとなります。
添えられた弓太刀は、飾りとしての美しさだけでなく、
節句に込める「厄除け」や「守り」の意味を伝えてくれます。
小さなスペースにも収まりやすいサイズ感ながら、
その存在はひときわ輝きを放ちます。
初節句のひとときを彩るこの兜は、
子どもに「どんな時も誇り高く」という想いを届ける贈りもの。
毎年の飾り付けが、親子で過ごす時間の中に深く刻まれ、
心の拠りどころとなることでしょう。