商品説明
最高級品の兜!五月人形 本金箔押しで本革威(おどし)の本革紐
サイズ:間口75cm×奥行46cm×高さ72cm
小島辰広作

もともと京甲冑といわれる京都の甲冑作りの勉強をしていましたが、江戸甲冑にも見識があり、京都時代に修業したエッセンスを活かした江戸甲冑を作ることで有名な甲冑師です。
五月人形には、「この武将のもの」とわかるものと、わからないものがあります。
わからないものは神社等に戦勝祈願や平和を願って奉納された兜をもとに作られているものです。

この瞬間を、未来へつなぐ一振りの願い。
― 本金箔の輝きに、子を想う親の心を託して ―
こんな方におすすめ
- 節句のたびに誇らしい想いを共有できる飾りを選びたい方
本金箔を贅沢にあしらったこの兜は、
華やかさのなかに気高さが宿る、まさに晴れの日にふさわしい逸品。
柔らかな光をまとった鍬形(くわがた)は、
我が子の未来を明るく照らす、祈りのかたちのように思えます。
見る角度や時間帯によって表情を変えるその輝きは、
家族の日常にも寄り添う穏やかな存在です。
兜の吹返しには、甲州印伝(こうしゅういんでん) を使用。
革に漆で模様を施すこの技法は、ひとつひとつの文様に
日本の美意識と歴史の重みが込められています。
伝統を守りつつ、今の暮らしに馴染む繊細な意匠です。
兜の構造は、実際の甲冑に使われる“本小札”を矧ぎ合わせた本格仕様。
職人の手で一枚一枚丁寧に重ねられたその姿には、
飾るだけでなく「語り継ぎたい」想いが生まれます。
また、矧合せ鉢の丸みと堅牢な作りが、
まるで子を包み守るような安心感を与えてくれます。
高床台は、格式を感じさせる落ち着いた木目が美しく、
その上に置かれた兜を一層引き立てます。
屏風には、大小の刀と刀台が描かれており、
まるで武士の精神が息づくような、
静かな気迫と誇りが漂います。
その絵柄は、ただの装飾ではなく、
我が子の成長を見守る“心の背景”として寄り添ってくれる存在です。
小島辰広の手によって命を吹き込まれたこの兜は、
単なる装飾ではなく、家族の思い出を刻む存在へと育っていきます。
お子さまの健やかな成長を願う気持ちを、
この兜とともに、毎年そっと語りかけてみてください。

【兜】
本金箔を使い、吹き返しには甲州印伝として有名な鹿革を使っています。
印伝の文様はトンボですが、トンボは「勝ち虫」と呼ばれて戦国時代の武士に喜ばれたモチーフでした。
トンボは前に進みますが、決して後ろに動く動きを見せません。
このことから「不退転(決して退却しない)」という意味に転嫁されたものと考えられています。

一つ一つの小札(こざね)は、本革の紐で丁寧に編まれています。
兜の鍬形の根元にある「花に蝶」のモチーフも武将が愛したモチーフでした。
蝶は「不死・不滅」を具現化するモチーフとして武士に好まれた文様です。
長(上に立つ)、丁(整った偶数)などという音とも重なることから、おめでたい吉祥文様として戦勝祈願の兜によく用いられた文様でもあります。

【調度】
五月人形の平飾りの場合、兜は飾り箱の上に飾られることが一般的です。
美しい細工を施した飾り箱の上に置台を載せ、そのうえに袱紗をかぶせて兜を飾ります。
平飾りの台と屏風は国産木材を使い、京都の町屋風に仕立てました。
飾り台の存在感も極まり、ひときわ質感のある五月人形となっています。

戦勝祈願のために奉納された兜は、ただ武勇を祈って作られたわけではありません。
これから攻める地と守る地を平定し、領民の平和の状態を長く保てるよう願って寄進されたものでもあります。

五月人形の飾られる世の中は平和であってほしいという願いから、屏風は背後に刀かけがある状態を表しています。
有事の時は刀はつねに座った時の左側に置くものです。
後ろに置けるのは、危険から一番遠いところにいる君主か、平和な時だけです。
お子さんがこれから歩いていく未来が平和でありますように、という思いも込められた屏風にしつらえました。
最高級品の兜!五月人形 本金箔押しで本革威(おどし)の本革紐